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【法務情報】本・ネット情報VS弁護士

 │ 弁護士大橋良二, 新発田事務所, その他

 最近では、弁護士のような法律家向けのものではなく、一般の人に向けた法律書の類が多く書店に並んでいるのを見かけます。「だれでもわかる○○」「やさしい○○」といったタイトルで、書店に並んでいる類のものです。

 
 また、インターネットで検索すれば、よくある事例などであれば、たいていはそれ相応の情報やアドバイスを見つけることができます。

 
 このように、多くの法律に関する情報が書籍やインターネットで手に入れることができるのに、それでも弁護士に相談するのにはどのような意味があるのでしょうか。

 
 いくつか理由はあると思うのですが、その中でひとつ紹介すると、弁護士に相談した場合に得られる情報と、本やインターネットから得られる情報の質的な差があるため、と解答することが考えられます。すなわち、本やインターネットから得られる情報が一般的なものであるのに対して、弁護士に相談した場合に得られる情報は一般的なもののみでなく、個々の相談者に応じた具体的な対策が提示されるという点で違いがあるということです。

 
 より具体的にいうと、本やインターネット上にある情報は、基本的にはよくある典型的なケースであるとか、一般論であるとか、情報を提供している人自身の体験談であり、そこで提示されている解決策も、あくまで他人のケースに関するものであって、相談者自身のケースに対するものではありません。たとえば、遺言を残したいという場合であっても、まずは「自筆証書遺言」、「公正証書遺言」、「秘密証書遺言」という3つの方法があり、それぞれの方法のメリット・デメリットがあるということまでは調べればすぐにわかります。しかし、そのメリット・デメリットがどの程度のもので、どの手段を選択することが自分にとって最も有益であるか、費用対効果の点を含めて自分で検討しなければなりません。

 
 これに対して、弁護士に相談した場合には、それぞれの方法についてのメリット・デメリットについての情報が提供されるのはもちろんのこと、相談者の目的や予算に応じて、どの方法がおすすめの方法なのか、その方法をとった場合、あなたの場合には何が問題となってくるのかといったさらに踏み込んだ、ひとりひとりに合わせた個別の情報を入手することができるわけです。

 
 このように、弁護士に相談した場合には、相談者ひとりひとりにあわせた具体的な情報を提供できるという点で、本やインターネットとは異なった特徴があり、あえて弁護士に相談するという意味があるということができるのではないでしょうか。

 
 もちろん、相談前にあらかじめ自分で勉強し、一定の予備知識を持って相談に望むことは、相談をより有意義なものとするために有効であることはもちろんですが。

 

◆弁護士法人一新総合法律事務所 弁護士 大橋 良二◆
<初出:顧問先向け情報紙「こもんず通心」2007年最終号(vol.24)>

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