│ 上越事務所
新潟県といえば、全国的にも、お米、お酒、お魚が美味しいことで特に有名です。
しかし、ひとくちに新潟県といっても、南北250㎞以上と大変長く、その美味しさにもかなり違いがあるようです。
下越地方出身の私が、ここ上越へ来て最初に思ったことといえば、やはり魚の美味しさが違うということでした。
もちろん、下越地方の魚も十分美味しいのですが、上越地方の魚は格段に美味なのです。
同じ日本海なのに、なぜこんなに違うのか・・・。
それには、海流などの直接的なものだけでなく、森林など陸地の自然環境も大きく影響するそうです。
以前テレビ番組で見ましたが、お隣の富山湾の魚が抜群に美味しいのは、海流や海底の特殊な地形に加え、海から比較的近いところに北アルプスの山々がそびえているため、そこから流れ出る地下水や河川の水に含まれる栄養分が、魚のエサとなるプランクトンを増やし、魚の種類の豊富さや、生育に大きく影響しているとのことでした。富山湾のブリや白海老などは、もはや魅惑的な味わいです。
そして、ここ上越地方においても、糸魚川(親不知)のあたりでは、海岸付近まで北アルプスの北端が迫っています。
また、それ以外にも1000メートルを超える山がいくつもあり、地図で見ても、山を示す緑色の部分と海岸線がとても近いのがわかります。
そこから流れ出る栄養分が海に運ばれ、結果としてエサが豊富になれば、この辺りの魚が美味なのも納得です。
海と山、正反対と思われるものが、実は密接に影響しあっていることを、日々味覚から実感できるのは、とても新鮮な驚きでした。
ちなみに余談ではありますが、上越は魚だけでなく、お酒(日本酒)もかなり美味しいのです。(お好みもあると思いますので、ここでは銘柄には触れませんが・・・。)
魚の美味しさとの相乗効果で、ついつい飲みすぎてしまいますが、せっかくなので、両方とも存分に楽しみたいと思います。
<米山山頂(993メートル)から見る日本海 ここでも海はすぐそこです。>
【投稿者:皆川】