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2026/05/11

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ニコパフ、ゾンビたばこにご注意を!(弁護士:角家理佳)

コラム弁護士角家理佳新潟事務所

1.ニコパフは安全か?

皆さんはニコパフをご存じでしょうか。

ニコパフとは、ニコチンを含有した液体を熱して、発生した蒸気を吸引する使い捨て電子タバコ(VAPE)のことです。


Webでニコパフと検索すると、カラフルなパッケージで、フルーツ等の多彩なフレーバーの商品が紹介されています。

このカジュアルさや、おしゃれな感じが若者に受け、最近使用する人が増えているようです。

このニコパフですが、量的制限はあるものの、現時点では、個人で輸入して使用することは禁止されておらず、しかもたばこの葉を使用していないため「たばこ製品」にもあたらず、20歳未満の使用を禁じる法律はありません。


しかし、ニコチンを含有している上、海外製品には他にどんな成分が含まれているかもはっきりとせず、安易な使用は、依存症や健康被害を生じることが懸念されています。


オンラインで比較的容易に、しかもたばこより安価に入手できるニコパフですが、規制が追い付いていないのが実態で、安全だから規制されていないということではありません。

自分の身は自分で守ることも必要です。

さらに、ニコチンを含んでいるため、国内で販売したり譲渡したりするには、医療品医療機器法(薬機法)の承認が必要ですが、ニコパフは承認されていませんので、軽い気持ちで譲渡すれば薬機法違反になります。

今年3月には、初めて大学生が摘発されました。

この点にも十分注意が必要です。

2.ゾンビたばこの使用は違法です!

今年2月にプロ野球選手がいわゆる「ゾンビたばこ」を使用したとして、医薬品医療機器法違反(指定薬物の使用)の罪で起訴されました。

まもなく公判が始まる予定です。


このゾンビたばこも電子たばこの一種ですが、使用する液体に指定薬物エトミデートを含んでいます。

エトミデートは、使用すると意識障害・精神錯乱を生じたり、手足の震えや泥酔したような状態になることから、その様子がまるでゾンビのようだということで、「ゾンビたばこ」と呼ばれています。

海外ニュース等で、生気のない様子で路上に横たわる人たちの映像に衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。

「笑気麻酔」「リラックスドラッグ」などと、無害と誤解させるような名称で売られていることもありますが、過剰に摂取すれば、呼吸が抑制され、命に関わることもあり、その危険性はより深刻です。


エトミデートは一部の国で鎮静剤や麻酔導入薬などの医療品として使われている成分ですが、日本国内では承認されていません。

厚生労働省は、昨年5月に、医療目的以外での製造、輸入、販売、使用などを禁じる「指定薬物」に追加しました。購入、所持、使用には、3年以下の拘禁刑若しくは300万円以下の罰金、又はこれの併科の刑事罰が設けられました。

もはや知らなかったでは済まされません。


ゾンビたばこの使用は薬機法違反になりますし、健康被害の危険も大きいものです。

怪しいものには手を出さない、絶対に使用しないことが重要です。

この記事を執筆した弁護士
弁護士 角家 理佳

角家 理佳
(かどや りか)

一新総合法律事務所
理事/弁護士

出身地:新潟市 
出身大学:早稲田大学法学部

新潟県弁護士会副会長(平成28年度)などを務めています。
主な取扱い分野は、相続全般(遺言書作成、遺産分割、相続放棄、遺留分請求など)です。そのほか、離婚、後見等、家事事件に力を入れています。
​新潟士業相続センターのメンバーとしての活動や、相続セミナーの外部講師を務めるなど、所内外で相続問題の解決に尽力しています。

 

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