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令和4年10月26日、新潟事務所にて、新潟市地域包括支援センター山潟様、新潟市地域包括支援センター鳥屋野・上山様、みどり病院様の3事業所の方を講師としてお招きし、認知症サポーター養成講座を開催・受講いたしました。
始めに、認知症の現状と将来推計や、複数ある認知症の種類について詳しくお話しいただきました。

複数ある認知症の中で、最も患者数が多いのがアルツハイマー型認知症で、全体の68%を占めているそうです。
アルツハイマー型認知症は高齢者に多くみられる認知症で、何度も同じことを言う、お金の計算ができなくなる、慣れている道でも迷ってしまうなどの症状があります。
初期の認知症には、「取り繕い反応」と言って、たとえば「今日は何曜日ですか?」と聞かれたときに、「そんなのカレンダーを見ればわかる!」と言ったり、同行者に代わりに答えさせようとするなどの反応を示すことがあるそうです。
そのほか認知症の患者に多い行動として、徘徊が挙げられます。
認知症の方は、目的がなくただ歩き回っているわけではなく、ご本人にとって、ちゃんとした目的や理由があって外出しているということから、最近では「ひとり歩き」と言い換えられています。
通常歩かないような長距離を歩き続けることもあるそうです。
認知症の症状等の基礎を学んだ後は、認知症の人の気持ちを理解するため、短編動画を閲覧いたしました。
その後、認知症の方への適切な対応を学ぶ目的で、当事務所の弁護士と事務員が認知症の高齢者の相手役となり、寸劇を行いました。

認知症の高齢者役は、みどり病院の認知症看護認定看護師の方が務められました。
文章では伝えきれないのが非常に残念ですが、迫真の演技で、実際に認知症の方がどのような発言・反応をするのか理解を深めることができ、たいへん勉強になりました。
寸劇後にいただいた講評では、認知症の方に自分の存在を理解して受け入れていただくためには、足しげく通い、そのたびに紙に名前を大きく書いて置いておくなど、根気強くお付き合いを続けることが重要である、というお話をいただきました。
そして、認知症の方に何度同じことを言われても、最後まで嫌がらずに穏やかに話を聞くことが大切とのことでした。
認知症は、特に高齢者であればいつ誰が発症してもおかしくない病気です。
私自身、私生活で認知症の方と直接接する機会は無いのですが、認知症の方と遭遇したときは、今回の講座で学んだことを思い出しながら、少しでも認知症の方とその家族の手助けとなる行動や発言ができればと思います。
新潟市地域包括支援センター山潟様、新潟市地域包括支援センター鳥屋野・上山様、みどり病院様、この度は貴重なお話をありがとうございました。
【事務局:Y】