こんな「ハラスメント」もあるらしい…(弁護士 今井 慶貴)
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職場におけるハラスメントといえば、セクハラに始まり、パワハラ、マタハラ、カスハラ…とすっかり日常用語になりました。
上に挙げたものは、メジャーなものであり、厚生労働省のサイト「職場におけるハラスメントの防止のために」をご覧いただければ、正確な理解を得ることができます。
最近では、これにとどまらず、様々なハラスメントが生まれているようです。
・就活ハラスメント
就活中のセクハラ・パワハラです。
自社に入ってほしいがゆえにプレッシャーをかける「オワハラ」(就活終われハラスメント)というのもこの一種です。
逆に、やめて欲しい人に嫌がらせをするのは「リストラハラスメント」というそうです。
・モラルハラスメント
人格や尊厳を否定するような言動であり、パワハラ6類型の中の「精神的な攻撃」や「個の侵害」に重なりますが、優越的な関係がなくても該当します。
「ロジカルハラスメント」は、むやみに論破する、「不機嫌ハラスメント」は、口調や態度で不機嫌さを醸し出すサイレント・モラハラだそうです。
「溜息ハラスメント」というのもあるそうで、ここら辺の無意識系は気をつけたいですね。
・アルコールハラスメント
飲み会などでお酒を無理強いするものです。
「カラオケハラスメント」も無理強い系ですが、今風でないことは確かです。
・エイジハラスメント
だからといって、「昭和世代」や「Z世代」だからなどと決めつけると「エイジハラスメント」になるかもしれません。
「ジェンダー(性別)ハラスメント」「ブラッド(血液型)ハラスメント」なども偏見系ファミリーと言えるでしょう。
ただ、相手に対してすぐ「ハラスメントだ!」と決めつけると、今度は「ハラスメント・ハラスメント」になるんだとか…面白いですね。
・スメルハラスメント
臭いによって相手に不快感を与えるものですが、自覚がない場合が多く、注意もしにくいものです。
同じ臭い系でも、「スモーク(喫煙)ハラスメント」は注意しやすいですね。
・リモートハラスメント
リモートワーク中にプライベート空間や私生活について干渉するようなハラスメントであり、「テレワークハラスメント」「オンラインハラスメント」の別名があるそうです。
ITが苦手な人に対する嫌がらせは「テクノロジーハラスメント」で、SNSに職場の人間関係を持ち込んでストレスを与えると「ソーシャルハラスメント」と言われてしまいます。
・時短ハラスメント
働き方改革の推進により、仕事が残っているのに残業をさせないようにすることを「時短ハラスメント」というようです。
無理に残業させるよりはよっぽど良いように思うのですが、どうなんでしょうか?
・セカンドハラスメント
これだけハラスメントがあると(?)、皆さんもハラスメント相談を受けることもあるかもしれません。
その対応を誤ると、相談してくれた人をさらに傷つけたり、追い詰めてしまいかねません。
逆に、ハラスメント加害者とされた人が、本当にそうなのかも慎重な検証が必要です。
ハラスメント対応の失敗が「セカンドハラスメント」となります。
そんなことにならないよう、当事務所ではハラスメント対策の社内研修を承っておりますので、是非ご活用ください。
【ハラスメント研修についてはこちら】※企業法務サイトにに移動します。
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