故郷の花
│ 新潟事務所
梅雨も本番となりました。
ぐずついたお天気が続き、少々気も滅入る今日この頃ですが、そんな季節に清涼感を与えてくれるのが、この時期に咲く花々です。
ところで、梅雨の花の代表格と言えば、やはり紫陽花(あじさい)ですが、地味ながら紫陽花と肩を並べるもうひとつの代表格が、菖蒲(あやめ)の花ではないでしょうか。
とりわけ、私の故郷新発田市は、あやめの町として有名です。
町のシンボル「新発田城」は、かつてお城のまわりにあやめが多く咲いていたことから、別名「あやめ城」として親しまれ、今もお堀のまわりにはあやめが植えられているようです。
また、運動会での踊りといえば「あやめ音頭」が定番でしたし、今も町のあちこちに、あやめをモチーフにした絵柄が多く見られます。
思えば、私も学生時代、あやめの花を象った校章を襟元につけていましたが、残念なことに、いぶし銀の色合いとリアルな形状から、あやめというよりむしろ蝿に近いと言われていました・・・(汗)
とにかく新発田の人々にとって、あやめの花は、物心ついたときから親しみ深い花なのでしょう。
故郷を離れた今でも、紫色のあやめの花を見ると、どこか懐かしい気持ちになります。
さて、新発田市の五十公野公園では、今年も6月中旬から「あやめ祭り」が開催されるそうです。
いつもは静かなこの公園ですが、実は日本4大あやめ園にも数えられていて、この時期60万本のあやめが咲き誇るのだそうです。
「4大」というところは若干気になりますが、この時期だけの光景ですので、今年もぜひ足を運んで梅雨のひとときを楽しみたいと思います。
【投稿者:皆川】